酒井田柿右衛門の有田焼の買取
十四代酒井田柿右衛門は1934年に有田に生まれます。
2001年には「色絵磁器」の人間国宝に認定されます。
祖父である十二代柿右衛門と、父である十三代柿右衛門より「濁手」(にごりで)の技術を学びます。
柿右衛門窯には柿の木の大木が植わっております。
初代柿右衛門は江戸時代初期に、この柿の大木から「柿赤」を発案したと謂われております。
伝統的な柿右衛門の真骨頂といえるこの赤絵具には、酸化鉄であるベンガラを使用しております。
柿右衛門は五色程度の基本的な絵具を用いました。
赤・萌黄・群青(ぐんじょう)・紫などです。
古くなった銅板の緑の錆から緑青(りょくしょう)の色を採取しました。
また20M以上に育つ柞(いす)という大木を数千本育てております。
この柞を燃焼させて木灰を作り、釉(うわぐすり)の材料としました。
1982年には「正」(まさし)の本名を「十四代柿右衛門」へと改名しております。
心機一転した柿右衛門は、このころから「濁手」の作品作りに本格的に取り組んでおります。