徳田八十吉の九谷焼の買取
三代徳田八十吉は、1933年に石川県小松市に生まれました。
1997年に「彩釉磁器」の人間国宝に認定されております。
初代より上絵釉の技術を、二代目より陶芸の技術を学びます。
八十吉は古九谷の吉田屋窯(1823~)や粟屋窯(あおや)(1822~)に影響を受けます。
なかでも古九谷青手の色彩に惹かれます。
古九谷青手では全体を細微な地紋で覆い、緑に黄・紺・紫を使用し、赤はあまり使いません。
八十吉の窯入れは高温の窯焚きが特徴です。
作品を乾燥させて後、900度程度で素焼きします。
さらに1300度程度で本焼きした後、上絵付けを行います。
最後の焼き上げも1000度の高温で成します。
温度を上げると発色が良くなり、釉薬が趣深くとろけますが、焼け痛む危険もあります。
たいへん優雅な青、黄、緑の釉が奏でる九谷の作品を、八十吉は「燿彩」(ようさい)と名付けます。
燿彩には火の力で成しえた輝く作品の意味が込められております。